2011-03-04 大型の土器。 高さ60㎝近い大型の土器。 冠部の5つの突起が特徴的である。 火焔土器をはじめ多くの縄文土器は2ないし4つの突起を持ち、 このように多数で奇数個の突起をもつものは珍しい。 制作上のポイントはやはり大きくせり出した突起であり、 火焔土器の場合突起を環状に繋げることで強度を保っているが、 これは大きく厚みを持たせることで強度を保つ。 また孔を空けたうえで立体的に入り組んだ文様を彫りこむことで 重量をいくらか軽減し、印象の上でも分厚く野暮な感じになっていない。 縄文人の技術と造形センスが窺える。